新規でインターネット10Gbps環境に変更したところ、インターネットはつながっているのに、なぜか一部のサイトだけ見れない現象が発生しました。
- YouTubeは見れる
- Googleも見れる
- でも Yahooニュースなどの一部のサイトが見れない
最初は「サイト側の問題かな?」と思いましたが、原因は ルータ(XG-100NE)のMAP-Eが取得できていないことでした。
今回はこのトラブルの原因と解決方法をまとめます。
発生した症状
今回の現象はこんな状態でした。
- YouTubeは見れる
- Googleも見れる
- でも Yahooニュースなどの一部のサイトが見れない
つまりインターネットはつながっているのに、一部サイトだけ見れない。
見れるサイトと見れないサイトの違いを調べてみた
まず気になったのは「見れるサイト」と「見れないサイト」の違いです。
そこで、それぞれのサイトのIPアドレスを調べてみました。
結果は、見れないサイトはIPがIPv4のみ、見れるサイトはIPv6とIPv4 のIPアドレスを持っていることでした。
見れないサイト(Yahoo)

見れるサイト(Youtube)

サイトのIPを確認する方法と結果の見方
WindowsでサイトのIPを確認する方法です
Windowsでは nslookupコマンド を使うと、簡単にサイトのIPアドレスを確認できます。
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
※ コマンドプロンプトの開き方は、スタートメニューを開き「cmd」を入力
※ 例:YahooのIPを調べる場合のコマンド
nslookup yahoo.co.jp以下の様に、結果が出力されると思います。

結果の見方
nslookupの結果にはいくつかのIPアドレスが表示されます。
まず一番上に表示される
サーバー: UnKnown
Address: 2404:7a85:75e3:4700:1e7c:98ff:fe8c:a8c4
これは DNSサーバーのIPアドレス で、サイトのIPアドレスではありません。
なので、この部分は気にする必要はありません。
サイトのIPアドレスはその下に表示されており、名前: youtube.comなど調べたサイトの名前以降に表示されます。
IPv4とIPv6は、見た目で違いが分かります。
<IPv6の場合>
数字が :(コロン)で区切られている のが特徴です。
例:
2404:6800:400a:1001::5d
<IPv4の場合>
数字が .(ドット)で区切られている のが特徴です。
例:
172.217.211.136
ルーター(XG-100NE)の状態を確認
次に、ルーターの状態を確認しました。
XG-100NEの管理画面を開き機器情報 → データ通信種別 を確認しました。

見にくいので重要な部分を拡大してみます。

データ通信種別が無効となっています。
ここに本来表示されるべきものは以下のどちらかで、IPv4 over IPv6がどの方式を採用しているか?を意味しています。
- MAP-E
- DS-Lite
私の環境では、データ通信が無効となっていたので、どうやら、IPv4 over IPv6の機能が有効になっていないことが分かりました。
IPv4 over IPv6は、IPoE接続で利用される仕組みです。
IPoEと従来のPPPoEの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
原因
今回の原因は IPv4 over IPv6(MAP-E)が正常に動作していなかったことでした。
原因を特定できたのは、ルーター(XG-100NE)の管理画面で「データ通信種別」が 無効 になっていたことです。
本来ここには、MAP-E、DS-Liteなどの、通信方式が表示されるはずです。
つまり、
IPv6通信はできているが、IPv4通信ができない状態
になっていたということです。
IPoE接続ではユーザー側で設定できない
原因は、特定できました。では、何が悪かったのでしょうか。それを確認するために、ルーターの設定を確認します。と言いたいところですが、今回の回線は IPv6 IPoE接続 (インターネット10Gbpsはほとんどこれ)です。
IPoE接続の場合、従来のPPPoEのようにユーザーIDやパスワードを設定する必要はありません。
今回の原因は、データ通信種別が「無効」となっていたことです。
データ通信種別は手動で設定する項目ではなく プロバイダ側から自動で配信されるもの です。
つまり今回の問題は
ルーターの設定ではなく、プロバイダ側の信号に問題がある可能性
が高いと判断しました。
プロバイダへ問い合わせ
プロバイダに問い合わせたところ、
最初の回答は
「回線側に問題はありません」
とのことでした。
しかし状況を詳しく説明したところオペレーターの方では詳細な状況の判断が難しいようだったため、
テクニカル担当へ取り次いでもらいました。
状況を説明すると
IPv4 over IPv6の接続情報(MAP-E)の信号不備の可能性が高い
との回答でした。
そのため、プロバイダ側で接続情報の再作成(信号の再配信) を行ってもらうことが対処ほうほうとなりました。
信号再作成後にMAP-Eが正常取得
プロバイダから「信号を再作成する」と案内されましたが、最初は 数日かかる可能性がある と言われました。
しかしできるだけ早く対応してほしいとお願いして翌日にルーターの状態を確認したところ、状態が変わっていました。

「無効」になっていたデータ通信種別が「MAP-E」に変わっています!
これで無事に、IPv4サイトも、IPv6サイトも正常に表示されるようになりました。
まとめ
今回発生した現象は
- YouTubeは見れる
- Googleも見れる
- でも Yahooニュースなどの一部のサイトが見れない
というものでした。
調査して分かったことは以下の2つ。
- 見れるサイトはIPv6に対応しており、見れないサイトはIPv4のみ対応のサイトだった
- ルータのデータ種別が「無効」になっており、IPv4 over IPv6(MAP-E)が正常に取得ができていなかった
対処として、プロバイダへ問い合わせてIPv4 over IPv6の信号を再作成してもらいました。
IPv4 over IPv6の設定は、ユーザー側で設定できません。
そのため、このような症状が出た場合はプロバイダ側の信号不備の可能性があります。
その場合は、プロバイダへ問い合わせて接続情報の再作成を依頼すると解決することがあります。
同じ症状が出た場合の確認ポイント
もし同じような症状(IPv6のサイトしか見れない)が出た場合は、次の確認をしてみてください。
- 見れるサイトと見れないサイトのIPアドレスを調べる
見れないサイトがIPv4のみのサイトになっていないかを確認する - ルーターのデータ通信種別
IPv4 over IPv6(MAP-E / DS-Lite)の接続状態を確認する - プロバイダへ問い合わせ
ルーターのデータ種別が「無効」になっているので、信号を見直してくださいと伝える
※ もし伝わらない場合はテクニカル部門に繋いでくださいとお願いしましょう
今回のようなトラブルが解決してインターネットが正常に使えるようになったら、実際にどれくらい速度が出ているのか確認してみるのもおすすめです。




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