UbuntuにMariaDBをインストールする方法、クライアント導入と初期設定まで解説

目次

はじめに

MariaDBは、MySQLと互換性のあるオープンソースのリレーショナルデータベースです。
Ubuntu環境でも安定して動作し、軽量で扱いやすいため、Webサービスや業務用アプリケーションなど、さまざまな用途で使われています。

この記事では、UbuntuにMariaDBをインストールする手順と、クライアント導入初期設定(セキュリティ設定)までを順を追って丁寧に解説していきます。
はじめてMariaDBを導入する方でも迷わず進められるように構成していますので、安心してご覧ください。

2025年4月にUbuntu22.0.4にて導入できることを確認しました

データベースのインストールと準備

パッケージの更新

インストールする前にシステムのパッケージを最新にしておきます。

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

MariaDBとクライアントをインストール

合わせて、MariaDBに対してコマンド操作が出来るように、クライアントもインストールします。

sudo apt install -y mariadb-server mariadb-client

MariaDBが正常にインストールされたことを確認

以下のコマンドから状態を確認することで、インストールされたことを確認します。

sudo systemctl status mariadb

データベースの初期設定

以下のコマンドを実行すると、いくつかの質問が出てきます。

sudo mysql_secure_installation

以下の様に設定してください。

1. rootパスワードの設定

Enter current password for root (enter for none):

そのまま Enter(初期状態なので空)

Switch to unix_socket authentication [Y/n]

n を入力して Enter

unix_socketとは・・・
Linuxサーバーにログインできるユーザー情報を使って、そのままパスワードなしでDBにアクセスできる仕組みです
パスワードなしでログインできるため便利ですが、侵入されると自由に触れれてしまうため、セキュリティが重要になります。
本番環境では、従来のパスワード認証を使用することをおすすめします

Set root password? [Y/n]:

y を入力して Enter

既にパスワードが登録されている場合は、以下のように聞かれる場合があります
パスワードを変更する場合は、yを、変更しない場合は、nを入力しましょう
Change the root password? [Y/n]

New password:

任意の強力なパスワードを入力

Re-enter new password:

確認のためもう一度入力

2. 匿名ユーザーの削除

Remove anonymous users? [Y/n]:

y を入力して Enter

3. リモートログインの無効化

Disallow root login remotely? [Y/n]:

y を入力して Enter

4. テストデータベースの削除

Remove test database and access to it? [Y/n]:

y を入力して Enter

5. 設定を反映して終了

Reload privilege tables now? [Y/n]:

y を入力して Enter

まとめ

この記事では、UbuntuにMariaDBをインストールする手順について解説しました。
mariadb-serverとmariadb-clientのインストールから、初期設定(セキュリティ強化)まで順を追って説明しました。

MariaDBは、軽量でありながら高機能なデータベースであり、さまざまなWebアプリケーションや業務システムの基盤として利用されています。
この手順を実施することで、今後RedmineやNextCloudのようなアプリケーションのデータベース構築にもスムーズに対応できるようになります。

ぜひ今回の手順を参考に、安定したデータベース環境を整えてみてください!

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