はじめに
UbuntuでWebサーバーを立てたいと思ったとき、Apacheと並んでよく使われるのが「Nginx(エンジンエックス)」です。
特に最近では、軽量かつ高速な処理ができるWebサーバーとして人気があり、個人サーバーから商用サービスまで幅広く採用されています。
この記事では、NginxをUbuntuにインストールし、Webブラウザでアクセスできる状態になるまでの手順をまとめました。
コマンドラインに慣れていない方でも安心して進められるように、できるだけ丁寧にステップを解説していきます。
「ApacheじゃなくてNginxを使ってみたい」「リバースプロキシ構成を試してみたい」
そんな方に向けた、Nginx入門の第一歩としてお読みいただければと思います。
Nginxをインストールする
ginxのインストールはとても簡単で、1コマンドで完了します。
NginxはUbuntuの標準リポジトリに含まれており、特別な設定なしでapt
コマンドからインストールできます。
以下の手順で、Nginxをインストールしていきます。
sudo apt update
sudo apt install nginx
初回はパッケージ情報の更新(apt update
)を行ってから、インストールします。
処理が完了すると、Nginxのサービスは自動的に起動します。
インストールされたNginxのバージョンを確認するには、以下のコマンドを使います。
nginx -v
バージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。
Nginxの起動・動作確認
Nginxを起動する
Nginxを起動するには以下のコマンドを使います。
sudo systemctl start nginx
この時点でWebサーバーが立ち上がり、ブラウザからアクセスできる状態になります。
Nginxの自動起動を有効にする
Ubuntuでは、再起動後に自動でNginxが起動するよう設定しておくのが一般的です。
sudo systemctl enable nginx
これにより、サーバー再起動後もWebサーバーが自動で立ち上がるようになります。
サービスの状態を確認する
現在のNginxの起動状態を確認するには、次のコマンドを使います。
sudo systemctl status nginx
下記のようにactive (running)
と表示されていれば起動中です。
停止・再起動するには
・停止する場合
sudo systemctl stop nginx
・再起動する場合
sudo systemctl restart nginx
Nginxを自由にコントロールできるようになると、トラブルシューティングや再設定もスムーズになります!
ブラウザで表示確認
Nginxのインストールと起動が完了したら、実際にブラウザでアクセスして動作を確認しましょう。
ブラウザでアクセスしてみる
別のPCやスマホのブラウザで、以下のように入力してアクセスします。
http://<IPアドレス>
(例: http://192.168.1.10
)
「Welcome to nginx!」というページが表示されれば成功です、Nginxのインストールと起動に成功しています。

もし表示されないときは?
表示されないときは、以下の確認をしてみてください。
- Nginxが起動しているか確認 →
sudo systemctl status nginx
- ファイアウォールでブロックされていないか確認 →
sudo ufw status
- IPアドレスが間違っていないか、ネットワークが同じか確認
まとめ
Nginxのインストールはとてもシンプルで、数コマンドでWebサーバーを立ち上げることができます。
Apacheと並ぶWebサーバーとして知られるNginxは、軽量で高速な動作が特徴です。Ubuntuではパッケージが整っているため、初心者でも安心して導入できます。
この記事では、次のような内容を扱いました。
apt
によるNginxのインストールsystemctl
を使った起動、停止、自動起動の設定- ブラウザからアクセスして、動作確認する方法
ここまでできれば、Nginxの基本的な立ち上げは完了です。
この先は、設定ファイルを編集して独自のWebサイトを公開したり、SSLやリバースプロキシなどに応用するステップに進むこともできます。
コメント