実測!10ギガインターネットでpingは速くなる?実際に測ってみた結果とは?

目次

はじめに

インターネットの快適さを示す指標には、転送量による速度(Mbpsなど)とは別に、ping値というものがあります。
ping値は、自宅の機器から接続先の相手に信号を送り、その応答にかかる時間(遅延)を示す数値です。
この応答速度が速いほど、通信の「反応」が良くなり、特に対人ゲーム、FPSなどでは勝敗に影響することもあります

インターネットの10ギガ環境が本当に速いのかを評価するためには、転送速度だけでなく、ping値も重要な指標の一つだと思います。

この記事では、私の自宅環境の10ギガインターネットを使って、ping値を計測した結果を評価します。

また、他の回線環境との比較はできませんが、皆さんの環境でもping値を確認し、10ギガ環境導入の参考にしていただければ幸いです。

検証内容

ping値が大きく影響しやすい、ゲームサーバーを使用して応答時間を計測します

ゲームサーバーには、フォートナイトのアジアサーバーを選択しました。DNSサーバーを公開しているため誰でも同じコマンドで評価することが出来るからです。

詳細な検証内容は以下をご覧ください。

■ 検証環境

  • ping実行端末:Windows10 PC
  • ping実行方法:Windows標準のpingコマンド
  • 実施時刻:夜の22時(あえて混雑する時間を選びました)

■ 手順

1. LAN内ping(ルーターLAN側IP宛)

  • 目的インターネット回線自体のping値を明確にするため、PCからルーターまでの遅延を取り除けるように測定
  • ルーターのLAN側IP宛にpingを送信
     ※ ご自身の環境に合わせてIPを設定してください
ping 192.168.1.1

2. 外部ping

  • 目的:PCからインターネット回線を通じて、外部サーバー(ゲームサーバー)までのping値を把握するため
  • フォートナイトのアジアサーバー宛 にpingを送信
ping ping-asia.ds.on.epicgames.com -n 50

検証結果

実行結果

手順に従ってpingコマンドを実行した結果を以下の表にまとめました。

測定項目測定対象最小最大平均パケットロス
LAN内ping192.168.1.1(ルーターLAN側)0ms0ms0ms0%(損失なし)
外部pingFortniteアジアサーバー(22時)14ms15ms14ms0%(損失なし)

結果考察

LAN内pingは、最小・最大が0msになりました。
これは、PCからルーターまでの応答時間が1ms未満であり、遅延はほぼゼロということを示しています。

次に、外部pingの結果を見てみましょう。
最小14ms、最大15msと、わずか1msの差しかなく、混雑が予想される22時でも非常に安定していました。

10Gbps+IPoE回線が、安定した応答速度を実現している証拠と言えるでしょう。

FPSなどの応答性能が重視されるゲームでは、プロ級が15ms以下一般的には30ms以下であれば快適と言われています。今回の結果からも、10Gbpsインターネットの環境は、非常に優れ通信品質であると考えられます。

なお、この安定したping値の背景には、IPoE回線の特性も大きく影響しています。IPoEは混雑の影響を受けにくく、夜間でも安定した通信が可能です。

IPoEについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

まとめ

今回、10Gbps+IPoE環境でのping値を検証した結果、
LAN内の遅延はほぼゼロ、そして外部サーバーへのpingも非常に安定していることが分かりました。

  • LAN内ping:最小・最大 0ms(遅延なし)
  • 外部ping(Fortniteアジアサーバー):平均14ms、最大でも15ms

この結果から、10Gbps回線は単なる速度の速さだけでなく、ping値の安定性にも優れていることが分かりました。、IPoE回線の特性もあり、混雑時でも低遅延が維持され、特にオンラインゲームやリアルタイム通信では、快適な環境が期待できます。

おまけ:計測した時のキャプチャ

対ルーター

対フォートナイトのゲームサーバー

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